10/29/2011

キャラメルナッツタルト

 


 

 

甘いもののレシピを書くのは初ですがやや上級者向けです、難易度的にはチョコレートのテンパリングくらいでしょうか

このレシピのキャラメル部分だけ固めると生キャラメルになりますし、ナッツにキャラメルを絡めた段階で留めても十分美味しいおやつになります

ちなみに、秋らしいお菓子のつもりで書いたんですが気が付くと北海道はほぼ冬になってしまいました、寒いです

偶然にもハロウィン目前なのでそういう解釈もアリです



・材料(直径18cmのタルト型1枚分)

くるみ・アーモンド・カシューナッツ・ピスタチオなど 100g程度

(A:タルト生地
薄力粉 160g
無塩バター 80g
グラニュー糖 40g
卵黄 1個
塩 ひとつまみ

(B:キャラメル
グラニュー糖(※1) 80g
無塩バター 50g
ハチミツ 大さじ1
牛乳 80cc


・準備

タルト型、または浅めの耐熱皿にバター(分量外)を塗り、粉を振るって冷蔵庫で冷やす

ナッツを軽く煎っておく、トースターならアルミホイルに包んで3分程度、フライパンなら弱火で様子を見ながら煎る、特にくるみは急に焦げるので注意、どちらも香ばしい匂いがしてきたら十分

スライスアーモンドを使う場合はそれだけローストしない方が無難


・作り方

1、ボウルにAの薄力粉、塩、1cm角に切ったバターを入れ、手の平でバターを粉に馴染ませる(※2)

2、Aの卵黄、砂糖をよく混ぜてから1の生地に混ぜて全体をまとめ、ラップで包んで冷蔵庫で30分ほど寝かせる(※3)

3、生地を2:1に分けて多い方をタルト型の直径より大きくなるように円形に伸ばして型にぴったりと貼り(※4)180度のオーブンで10分焼く、はみ出た生地は少ない方と合わせてラップで包み再び冷蔵庫で冷やす

4、片手鍋にBのグラニュー糖、バター、ハチミツ、牛乳を入れ中火で熱する

5、煮詰まって色が変わってきたら弱火に、底が焦げないよう混ぜながら煮詰め、ちょうど良い硬さ(※5)になったら火を止めて、ナッツ類を入れてキャラメルを絡める

6、下焼きしておいたタルト生地にナッツを敷き、冷やしておいた残りの生地を薄く伸ばしてナッツが見えないように被せてフォークで何箇所か穴を開けて、180度のオーブンで20分焼く

8、焼き上がったタルトの荒熱を取り、冷蔵庫でしっかり冷やしたら完成


・備考&考察

※1、上白糖や三温糖だと急に焦げ易いので変化がゆっくりなグラニュー糖をオススメします

※2、この工程(サブラージュと言います)で粉とバターを予め馴染ませておくことによって粉と水分が接する面積を減らしグルテンの発生を抑えます、これをするとよりサクサクした生地になります、やらなくても別に良いとも言います

※3、生地を冷やし固めて伸ばし易くするためなので時間は適当でいいですし、半分の時間冷凍庫で寝かせても意外と大丈夫です

※4、この時全体を綺麗に均すほど出来上がりの断面が美しくなるので丁寧に薄く均しましょう、ケーキやタルトの顔となるのは上面ではなく断面です

※5、一番面倒な部分です、コップ等に用意した氷水にキャラメルをスプーンで掬って数滴落とします、固まらない濃度ならさっと溶けて散ってしまいますが、冷えて固まる濃度になると球体のまま底に沈みます
面倒なようですがこの方法ならば失敗せず最低限冷せば固まるキャラメルが出来ます、常温保管(特にお裾分けするのに運搬する等)したい場合は更に様子を見て煮詰めます
参考に市販の生キャラメルの保存温度は28度以下(チョコレートもそれくらい)なので、出来上がったタルトを保存する場合もそれと同じように考えておけば問題ないでしょう


・余談

レシピには書いていませんが実はウィスキーのおつまみにすることも考えてキャラメル部分を塩キャラメルにしました、僅かにしか添加していませんが甘さの引きが良くなるので甘いものが苦手な方は塩を少々入れても良いと思います

それに関連してキャラメル部分にウィスキーを入れようと思っていたのですが実践するのを忘れてしまいました、今度やります


レシピを見れば一目瞭然ですが、メインに据えるデザートではなく飲み物のお供たるお茶菓子のポジションなので甘いです、キャラメルの焦がし具合に依存する部分ではありますが危険且つ困難なので冒険しない方が身のためです

まあ無駄になるのは80gの砂糖と他少々なので経験と思えば安いですが焦がすと鍋を洗うのが大変です

紅茶のお供にする場合は味の濃すぎないクルミやマカダミアナッツを、コーヒーにはアーモンドやヘーゼルナッツを、ウィスキーにはピスタチオを多めにするとかナッツの配合で随分雰囲気が変わってくると思います、気に入ったら色々試してみましょう