8/16/2011

サルサランチェラとワカモレ

 



 

代表的な赤と緑のサルサです

主な材料であるトマトやアボカドは夏のこの時期が旬で、ビタミン類も多くピリッと辛いので食欲の乏しくなりがちな夏場にぴったりです

作り置きに適し時間が立つほどマイルドになって旨みが増すので暑い台所に立つ回数を少なく出来るのもありがたい料理です

まずは赤いサルサランチェラから紹介します


サルサランチェラ

・材料

トマト 2個(缶詰なら1缶
タマネギ 2個
ニンニク 1片
コンソメ 適量
バジル 適量
タバスコ 適量(※1)
オリーブオイル 適量


・準備

タマネギとトマト(※2)を1cm角程度の荒いみじん切りにする
ニンニクを細かいみじん切りにする


・作り方

1、フライパンに多目のオリーブオイルとニンニクを入れて冷えた状態から中火で熱する(※3)、ニンニクから気泡が出てきたら弱火にして焦がさないように注意する

2、ニンニクの香りがしてきたらタマネギを加えて中火で炒める

3、タマネギが透明になったらトマト、コンソメひとつまみ、100cc程度の水を入れてアクを取りながら蓋をして煮る

4、傾けても水分が殆ど寄ってこないくらいに煮詰まったら好みでタバスコとバジル(※4)を入れてフライパンのままか容器に移して半日ほど寝かせて完成


・備考&考察

※1、本来は青唐辛子を刻んで入れるのでご家庭にあればグリーンハバネロなどの方が近い味わいになるかも知れません、出来上がりの辛さの加減が難しいのでタバスコなどで作った方が簡単かと思います

※2、種の周囲のゼリー部を捨てないように気をつけてください、国内流通するトマトの殆どはサラダトマトで煮込みに向くイタリアントマトとは違い酸味も旨みも少ないです、トマト中で最もアミノ酸量の多いゼリー部を出来るだけ入れないと勿体無いです
ちなみにトマトの下側の星状の筋と内部の壁は一致しているので筋に合わせて切るとゼリー部が流れ出し難く作業し易いです、逆にゼリー部を取り除きたい時にも便利です

※3、冷えた状態から熱した方が香りがよく出ます、ニンニクを使う他の料理でも有効なポイントです

※4、バジルはトマトに合います、カリブ風の料理だとクミンをよく使うのでクミンを入れても良いかも知れません、バジルが入ると少しスペイン風です




ワカモレ

・材料

アボカド 2個
タマネギ 1個
トマト 1個
ライムまたはレモン 1/2個
タバスコ 適量
コリアンダー 適量


・準備

トマトとタマネギを細かくみじん切りにする(※1)


・作り方

1、アボカドの果肉をボウルに入れスプーンの背、瓶の底、棒などでよく潰してペースト状にし冷蔵庫で冷やす

2、別のボウルにトマト、タマネギ、塩をひとつまみ入れて混ぜ合わせ冷蔵庫で30分程度寝かせる(※2)

3、上のトマトとタマネギから出ている水分をよく切り、アボカドのボウルに加えてよく混ぜライムを搾り好みに応じてコリアンダー(※3)とタバスコを入れて完成


・備考&考察

※1、加熱せずに作るのでタマネギが苦手ならここで10分ほど水にさらして置くと良いでしょう、硬く大きいタマネギより新タマネギや紫タマネギの方が合います

※2、水分を抜くための工程です、加熱しないので多少でも保存性が良くなると思います

※3、乾燥したものをコリアンダー、生葉のものはパクチーと呼び分けられています、パクチーが好きなら生葉でも良いですし苦手なら入れなくても良いです




どちらもトルティーヤやタコスの具として一般的なものです、サルサランチェラはパスタに混ぜれば手っ取り早いですし、ワカモレは生のマグロやサラダとも相性が良いです

基本的にどちらも鶏肉に合いますが、豚肉でも良いですし焼いたベーコンと合わせてサンドウィッチにしたり色々な食べ方があるので試してみてください


 

8/06/2011

塩親子丼

 

割下で鶏肉を煮て卵でとじる一般的な親子丼とは異なる、柚子胡椒を使った塩味の親子丼です

良くも悪くも調味料の質が顕著に出るのが和食の難しいところですが、同じく既製品のみで作るならオーソドックスな親子丼より安定して美味しく出来るかも知れません

親子丼は一人分を作るのに適した料理なので覚えておくと結構便利です


・材料(1人分)

鶏もも肉 1/2枚(100g程度
ご飯 どんぶり1杯
卵 2個
タマネギ 1/4個
日本酒 大さじ1
鶏がらスープの素 小さじ1/2
柚子胡椒 適量(※1)
塩コショウ 適量

長ネギ 少々
山椒 少々


・準備

鶏肉の皮を剥がして細かく切り、肉を一口大に切る
卵を割って白身を箸で軽く切る程度に留めておく、溶き卵にしてはいけない
タマネギを薄切りにする


・作り方

1、小さめのフライパンに少量の油(ゴマ油でも良い)を入れ、鶏皮を中火で脂が出てくるまで炒める(※2)

2、鶏肉を入れ強めに塩コショウを振り半分程度火が通るまで炒める

3、薄く切ったタマネギ、日本酒大さじ1、水大さじ2、鶏がら小さじ1/2を入れて蓋をして弱火にする

4、鶏肉に概ね火が通ったら柚子胡椒を様子を見ながら少しずつ好みの味になるまで入れます(チューブのもので小指の爪くらいが目安)、なるべく白身を優先的に卵を半分ほど入れて蓋をする(※3)

5、白身が少し白っぽくなったら残りの卵を入れて火を止め蓋をして、その間に丼にご飯を盛る

6、ご飯に具を乗せて好みで刻んだネギと山椒をかけて完成、ラー油を掛けても美味しいです


・備考&考察

※1、柚子胡椒は殆ど塩で出来てるので入れ過ぎないように注意してください、控えめくらいでちょうどいいです

※2、これが結構ポイントです、いきなり割下で煮る通常の親子丼よりは手間ですが鶏の脂は香りが良いのでここでしっかり脂を出しておけば塩コショウに多少薬味を入れるだけで十分美味しくなります

※3、卵を二度に分けて入れる一手間で半熟にするのが容易になります、また黄色が上に乗るので見た目も良いです、卵で綴じる料理全般で活かせると思います

※3'、質問を頂いたので追記します、丼用の手鍋や元からフライパンの蓋がおうちにない場合アルミホイルで落し蓋をするといいです、これもどんな料理でも使える技なので覚えておきましょう



以上です、じゃかじゃん